派手な施策なしで「辞めない会社」に変わった、運送業60名の長期伴走
| 企業(架空) | 株式会社つばさ運輸 |
|---|---|
| 事業内容 | 地場配送・倉庫内作業 |
| 従業員 | 60名(ドライバー・倉庫・事務) |
| 所在地 | 地方・1営業所 |
| 体制 | 嘱託産業医あり(訪問月1回)・衛生委員会あり |
※ 守秘義務保護のため、実際の支援経験をもとに再構成した架空の企業・事例です。
採用しても、1年もたずに辞めていく——。ドライバー中心の60名の会社で、社長がいちばん頭を悩ませていたのは人の定着でした。嘱託産業医の先生は月1回来てくれるものの、「先生に何を相談していいのかも、よく分からない」。健診はやりっぱなし、衛生委員会は開いたり開かなかったり。何か大きな問題が起きているわけではない。でも、何かが少しずつすり減っている感覚がありました。
「いきなり大きな契約は要らない。まずは毎月、聞ける相手が欲しい」——それが始まりでした。
月1回60分、聞かれたことに答える小さな契約から。数か月続けるうちに、バラバラに見えた困りごと——健診の放置、残業の偏り、辞め方のパターン——に共通の根っこがあることが見えてきました。この時期の成果物は、正直、ほとんどありません。あったのは「毎月、話す場」だけです。
見えてきた課題に順番をつけ、関わりを一段深く。健診と衛生委員会の年間カレンダーを配布し、毎月の健康トピック1枚を朝礼で回覧する運用に。開いたり開かなかったりだった委員会が毎月回り始め、健診後の声かけが「特別なこと」から「毎年の流れ」に変わりました。実行するのはすべて会社側——genba oh は毎月のミーティングで進み具合を確認し、次の一手を示す役です。
ベテランドライバーの休職をきっかけに、期間を区切って関わりを最大化。休職・復職のルールを整備し、「体調がおかしいとき、誰に言うか」の相談ルートを1枚の図に。この間は衛生委員会にも毎月オンラインで出席しました。医学的な判断ごとは嘱託産業医の先生へ——判断は先生に、日々の運用は genba oh に、という分担がこの時期に固まりました。整備が終わったら、契約はスタンダードに戻しています。
ミーティングで社長がふと言いました。「そういえば最近、辞めるって話を聞かなくなったな」。狙った施策の成果というより、毎月の小さな積み重ねが、会社の空気を変えていた——長期の伴走でしか見えない変化です。求人への応募も、少しずつ増え始めました。
関わりの深さを、会社の状況に合わせて変えたこと。ずっと重い契約である必要はなく、平時は軽く、必要なときだけ深く。「毎月の話す場」が続いていたからこそ、休職のような出来事にも初動から動けました。
3年前と比べて、入社1年以内の離職は半分以下に。健診後の声かけと再検査の受診は「毎年の当たり前」になり、衛生委員会は一度も飛ばさず回り続けています。どれも、ある日突然変わったものではありません。月1回の相談から始まった小さな流れが、3年かけて会社の習慣になった——それがこの事例のすべてです。
正直、最初は「月数万円で何が変わるのか」半信半疑でした。3年たって分かったのは、うちが買っていたのは相談の時間ではなくて、会社が少しずつ良くなっていく“流れ”だったということです。求人に応募が来るようになったのが、いちばんの証拠だと思っています。
── 株式会社つばさ運輸 代表(架空の事例による想定の声)支援期間 3年継続中(顧問契約・関わりの深さは状況に応じて調整)
大きな契約から始める必要はありません。「毎月、聞ける相手」からでも、会社は変わり始めます。
現状をうかがって、いまの貴社に合う関わり方をご提案します。ご相談は無料です。