和菓子、焼き菓子、クラフト系の雑貨、アクセサリー——一人、または小さなチームで作り続けているブランドが、全国の催事に呼ばれたり、海外のバイヤーから声がかかったりするケースが増えています。その多くは、発信の手段として Instagram だけを使っています。写真も綺麗で、フォロワーも順調。それなのに「ホームページは特に必要ないかな」と感じている方も多いはずです。実はそこに、見えにくい伸び悩みの原因が隠れていることがあります。
Instagramだけでは届かない
Instagram は、新しいお客様との出会いや、ブランドの雰囲気を伝えるのにとても強いツールです。一方で、構造的にできないこともいくつかあります。
過去の情報が探しにくい
「次の催事はいつ、どこで開催されるのか」「卸の相談はどこに連絡すればいいのか」——こうした情報は、投稿を遡らないと見つからないことがほとんどです。お客様や取引先に「過去の投稿を探してください」とお願いするのは、想像以上にハードルが高い行為です。
検索に出てこない
Googleで「和菓子 卸 相談」「クラフト 雑貨 OEM」のように検索する人がいても、Instagramの投稿は基本的にその検索結果には出てきません。せっかく実力のあるブランドでも、「探されている時に、見つけてもらえない」状態になっています。
海外取引先は検索で調べる
海外のバイヤーや代理店が新しい取引先を探す時、まず行うのは Google 検索です。Instagramのアカウントだけでは「この事業者は信頼できるのか」「会社として、どんな実績があるのか」を確認する手段が乏しく、商談の手前で止まってしまうことがあります。
信頼の材料が少ない
きれいな写真と楽しい近況だけでは、初めて知った人に「ここはしっかりした事業者だ」と伝えるには限界があります。特に法人や行政との取引では、「ホームページがない」という事実そのものが、信頼の判断材料としてマイナスに働くことも珍しくありません。
ホームページで変わること
ホームページは、Instagramの代わりではありません。Instagramでの発信を活かすための「拠点」をつくる、という考え方です。
催事の予定がまとまる
「次はどこに行けば買えるのか」を知りたいお客様のために、催事の予定をまとめておくだけで、Instagramを遡る手間がなくなります。
卸・コラボの窓口になる
「このブランドと一緒に何かできないか」と考えた企業や店舗が、迷わず連絡できる入口を作れます。問い合わせフォームが一つあるだけで、商談につながる確率は大きく変わります。
海外展開の第一歩になる
英語のページを1枚用意するだけで、海外のバイヤーが安心して連絡できる状態を作れます。大掛かりな翻訳サイトでなくても、ブランドの紹介と連絡先があれば十分なケースが多いです。
「本物感」が増す
Instagramの世界観に加えて、きちんとしたホームページがあることで、「思いつきで始めた個人の活動」ではなく「事業としてやっている」という印象に変わります。
ざっくり整理すると、SNSとホームページはこんな役割分担です。
| SNS(Instagram等) | ホームページ | |
|---|---|---|
| 得意なこと | 日々の発信・拡散・ファンとの距離 | 信頼・世界観・情報の整理 |
| 情報の残り方 | 流れて埋もれる | 常設でたまる(催事・卸窓口) |
| 見つかり方 | フォロー・おすすめ表示 | 検索(Google)・名刺・QR |
| 海外対応 | DM頼み・確認材料が少ない | 英語1枚で信頼の入口に |
| 担う役割 | 入口・きっかけ | 受け皿・問い合わせ・取引 |
大きく作らなくていい
ここまで聞くと「ちゃんとしたホームページを作るのは大変そう」と感じるかもしれません。ですが、最初から多機能なサイトを目指す必要はありません。
ブランドの紹介・代表的な商品・催事の予定・お問い合わせ先——この4つが1ページにまとまっているだけで、十分に役割を果たします。むしろ情報を絞ったシンプルな1ページの方が、伝えたいことがはっきり伝わることもあります。
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まとめ
Instagramでの発信は、これからも続けるべき大切な活動です。そのうえで、ホームページという「拠点」を持つことで、こんな変化が生まれます。
- 探している人に、検索から見つけてもらえる
- 事業者として信頼してもらいやすくなる
- 全国・海外への展開の足がかりができる
フォロワーを増やす努力と同じくらい、「見つけてもらう仕組み」を整えることも、ブランドを次の段階に進める力になります。
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